ここ数年、通達の言葉が柔らくなりましたが、
この世界に入ってから3回の戦力外通告を受けて、
1回のチーム解散を経験しました。
今回を合わせて、合計5回、
来期の所属チームなしという状況になりました。
よく、
『好きなことを仕事にできて最高だよね。』
と言われます。
でもそれは時に、
仕事と自分の一番太切なものを、
一度に失うリスクを背負うことを意味します。
頬にピリッと冷たい空気を感じる季節になると、
あぁ、俺は来年何しているのかな?
と、少しだけ不安な気持ちになったりします。
職業病ですね。
もしかすると、
プロサッカー選手を目指す子供よりも、
それを見守る親の方が、
強い気持ちを持たなくてはいけないのかもしれません。
さて、わたくし酒井良ですが、
来期、FC町田ゼルビアのユニホームを着て戦うことは、
なくなりました。
クラブ側とは何度も話し合いを重ねて、
来期もゼルビアでプレーすることも含め、
いろいろな選択肢を模索してきましたが、
僕にはどうしても一点だけ、
気持ちの整理がつかないことがあり、(お金とかじゃないですよ!)
お互いが合意の上で、契約満了という形なりました。
もしかすると、他人が聞いたら、そんなの気にすることないじゃん。
と言うかもしれません。
でも僕は、それを抱えたままサッカーを続けることは、
できませんでした。
クラブ関係者の皆様には、
僕のことを最大限尊重して頂き、
本当にありがとうございます。
今年の夏ぐらいから、チームはもちろんですが、
僕自身、厳しい状況に置かれました。
小野路の練習を見に来てくれている皆さんは、
ご存じだと思いますが、
練習試合はもちろん、練習の大部分を占める、
紅白戦すら使われない日々でした。
9月の頭に引退を心に決めました。
生れて初めて、自分以外の人に打ち明けました。
この状態であと3ヶ月サッカーを続けるのは無理でした。
自分の気持ちに整理をつけて、
残りの3ヶ月のサッカー人生のすべてを賭けて、
このクラブを残留させる。
今の状態で、僕にできることはほとんどないけれど、
グラウンドにいる3時間は、
どんな状況でも明るく前向きにやろう。
そして、低迷しているチームの中で、
チャンスを失っているサブ組を鼓舞し、
レギュラー組を突きあげる。
俺がやっているんだから、お前ら絶対腐るな。
そうやってメッセージを送ることぐらいしかできないけど、
それを、自分の最後の仕事にしようと決め、
引退を心に決めました。
そんな中、
あてもなくグラウンドの周りを走るだけの僕に、
6番は、『5年後の俺の教科書!』
と茶化しながら励ましてくれたし、
25番は、本気でクラブに僕の必要性を訴えてくれた。
苦しいシーズンだったけど、
素晴らしいチームメイトに恵まれて、
ここまでやってこれた。
チームの降格が決まり、
山の中に籠り、もう一度自分と向き合いました。
本当にこれで終わっていいのか。
心の中にあるサッカー魂は本当にすべて消えたのか。
少しでもその炎が残っているのならば、
もう一度ピッチに立つ努力をするべきではないか。
そう思いました。
僕は町田に戻ってきて、子どもたちの指導にも携わり、
簡単に夢を諦めるな!
と言い続けてきました。
ここで辞めたら、子どもたちにウソつくことになる。
残念ながら降格させてしまったけど、
誰もが無理だと言った、
町田にJリーグクラブを作ることは実現させた。
でも、酒井良の、本当の戦いはここからじゃないかと。
だから僕は、来期も現役を続けるためにチームを探します。
本当は、スタジアムで花束をもらって、
引退セレモニーをしてユニホームを脱ぐことが、
一番美しいのかもしれない。
でも僕は、最後の最後まで、僕を必要としてくれるチームを探し、
もし、チームがなければ、
それは、サッカー選手、酒井良の価値がなくなったことなので、
その時に、そっとユニホームを脱ぎます。
引退セレモニーはできないけれど、
たぶん、ねーさんが、町観あたりで、
引退飲み会してくれるはず(笑)
いつその決意をするかは、僕にもわかりません。
もしかすると、明日かもしれないし、
1ヶ月後かもしれないし、半年後かもしれません。
お金が続かなければ、
サポーターの皆さんに日雇いバイトを紹介してもらえばいいし、
オシュマンズの前のラーメン酒場にバイトをお願いしに行こう。
僕を必要としてくれるチームが見つかるか、
僕の心が折れるか、
自分自身との戦いです。
今年一年、僕は、野津田でゴールを決めると、
言い続けました。
残念ながら、その目標は今年達成できなかったけど、
ゼルビアブルーのユニホームじゃないけど、
来期もその目標は続きます。
俺を敵にまわすと厄介だということは、
サポーターの皆さんは想像がつくでしょう!
野津田のゴールにしっかり鍵をかけておかないと、
あとで後悔しますよ。
そして、最後になりますが、
もう一度ピッチ立つために頑張ろうと思った時に、
4番にメールをし、返信がきました。
『酒井君、僕たちはこの歳までサッカーをやってきた時点で、
すでにサッカーにしがみついているんだから。
最後の最後まで食らいついてやりましょうよ。
もう駄目だって、大の字で倒れるまで。』
僕はその瞬間、もう一度戦う決意をしました。
40歳までに、もう一度Jリーグに戻ってきます。
2012年12月4日
酒井 良
あっ、ガンバ戦がまだあった。
狙ってますよ。
現役選手としてプレーを見せてくれると信じています。
ああ、天皇杯があるんでした。
自分は今年、会社を辞め転職をしました。サッカーとは違うかもしれませんが、目標があってそこを諦めず目指すことはサラリーマンも同じです。
諦めたらそこまでです。酒井選手にはたくさん応援する人がいます。
これからも納得いくまで頑張ってください。
できれば近くのチームが応援に行きやすくていいけど(笑) 相模原とか…
行き場がなければ私のフットサルチームにでも(笑)
これからも応援していきます!
誰もが出来ることではないと思います。
今年のクリスマス、良さんに素敵なプレゼントが届くことを祈っています。
がんばれ!良さん!!
俺もがんばらなきゃ。
でもどんな時も応援しています。
ゼルビアを離れてもこれからもずっと応援しています。
良選手とは、同じ年☆
ブログを読んでいて、ジーンと響くものが沢山ありました
良さん カッコいいですよ!!
人間的にも! あっお顔も(^-^)v
自分で決めた道を、突き進んでいく勇気・努力。。
妥協はよくない!
有限実行の良さん
納得いくまでやれる環境だったら、後悔しないようにとことんやって、やりきって欲しいです!!
お父様もステキな方ですね
大事にしてあげてくださいね
私達夫婦も、どんな環境下に置かれても子供達を支え、自分で乗り越えることの出来る人間に成長できるよう、一番のサポーターでありたいです!!
天皇杯☆ 大活躍した良選手が見たいです!!
見に行きますからね!!
これからも応援していますよ♪
須藤も勝大もとっくに現役から退いてます。
まだいけますよ。まだまだいけますよ。
しがみついてください。
陰ながら応援しています。
野津田でのゴールは我が1番がいますので無理だと思いますが
万が一、決めた時はあなたのコールを力一杯叫ぶ事を約束します
オッオー酒井良
ラララララ酒井良
健闘を祈ります。
今まで本当にありがとうございました