『酒井良』のさすらい日記
~明日やろうはバカやろう~
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【読書感想文NO59】  幼児教育の経済学  ジェームズ・J・ヘックマン(著) 古草秀子(訳)


【再分配より事前分配】
アメリカで1995年に42の家族を対象にした研究(ベディ・ハート、トッド・リスレー)によると、専門職の家庭で育った子供は平均して一時間に、2153語の言葉を耳にする。労働者の家庭では1251語、生活保護受給世帯では615語。その環境で育った三歳児の語彙は、順番に1100語、750語、500語となる。これが将来の所得に大きく関わっていくという。

☆現状
格差を是正するために、富める者から貧困者に対して再分配をする。これもひとつのやり方。但し、これは表面上の是正であって根本の解決にはならない。

☆事前分配
恵まれない子どもに対し、幼少期に資金を投入し生活や教育環境を改善する。ここで社会的包容力を育て、経済効率や労働生産性を高める準備をする。

☆結論
単純な再分配よりはるかに効果的で公平であり、経済的に効率がいい。
【読書感想文NO58】  大人の迷子たち  岩崎俊一


確かホームゲームのゼルビーランドでサポーターの方にいただいた本だったと思います。
たった3ページの短編エッセイですが、心温まる49話。
寝る前に布団の中で一話ずつ読みました。

コンクリートジャングルで戦う企業戦士の皆さんはぜひ。
少し奥さんに優しくなれるかもせれませんよ。
【読書感想文NO57】  思考の整理学  外山滋比古


30年前に出版された本だけど、今でもまったく色あせないですっと入ってくる。

冒頭、グライダー人間と飛行機人間の話がある。
学校はグライダー人間養成所で、エンジンの付いた飛行機人間は邪魔になる。
確かに、グライダーのように引っ張られて風に乗って飛んでる方が、“優秀な子”なんだろう。
これからもっとそんな世の中になっていくのかもしれない。

でも、社会に出るとそれだけではやっていけない壁にぶち当たる。
学校で教育することと、社会が求めることのギャップがどんどん広がる。

サッカーの世界で生きていると、とんでもない飛行機人間に出会うことがある。
おそらく、一般社会より飛行機人間は多い。
エンジンを2台積んでふかしながら、地図を持っていないようなやつもいる。
だから、グライダー人間がより目立ってしまう。

町田にJクラブを作ろうなんて、そんな突拍子もないことをやったこの15年は、
飛行機人間の集まりだった。
本物か偽物かわからないような地図を片手に、エンジン全開ぶっぱなしてきた。
戦闘機が何台も連なって、気が付いたら雲を突き抜けていた。

さぁ、次は月まで行ってやろうか。


39歳、8月15日に想うこと
夏休み中の酒井です。こんにちは。

久しぶりにクーラーを止めて、窓を開けてみようかな、と思った8月15日の朝です。

東京では珍しい大きな緑地の中にある我が家からは、台風が運ぶ湿気を含んだじっとりとした風と蝉の鳴き声が、落ち着いた大人の夏を感じさせてくれます。

よくよく考えると、お盆と終戦の日が重なっているのは偶然なのですかね。
ご先祖様の霊を迎え入れる日でもあり、戦争で亡くなった方々の魂を慰める日でもあります。

朝から新聞を読んでいて、命について考えております。
先月、相模原市の障がい者施設で凄惨な事件が起こりました。重度の障がい者から狙っていくという、あまりにも卑怯で卑劣な犯行です。
ただ、この事件から世の中の流れのようなものを感じずにはいられません。

ヨーロッパではイギリスがEU離脱を選択し、アメリカではメキシコとの国境に壁を作ると宣言する政治家が大統領候補として国民の支持を受けている。
日本でも改憲派が三分の二を占め、敗戦後の占領政策から生まれた今の日本を変えるべきだという考え方が少しずつ広がってきている。
メディアでは古館さんが番組を降り、教育では道徳に成績が付けられる時代がやってくる。

僕は政治家ではないので、右だの左だの、そんなことはどうでもいい。
若い頃は、右ウイングだったけど、晩年は左サイドハーフだった。(関係ないか)

長崎に原爆が落とされた日に生まれ、満州で終戦を迎えた祖父の話を聞き、沖縄で2年間過ごした僕は、絶対に戦争はしてはいけないということだけは言い続けたい。

第二次世界大戦後、冷戦が終わり各国同士が手を取り合い発展してきた時代が大きな曲がり角に来ているような気がする。
自国の利益を最優先する時代が来ると、自国の利益を最優先する人材が幅を利かせる。すると必要なものと必要でないものを明確にし始める。
排他的なのか、入った敵なのか、文字遊びをしてしている場合ではないが、いわゆる、マイノリティー言われる人達が生きづらい世の中になる。
肌の色だとか、出自だとか、国籍だとか、障がい者だとか、人と違うことが『いけないこと』になってしまう。
横浜町田インターから東名高速に乗るには、国道16号線だけではない。違ったルートを通って何が悪い。

先月の障がい者施設の事件では、若者一人の思想だけではなく、世の中の流れのようなものを感じてしまう。

僕は、命に優劣をつけるのは、極端に嫌いだ。
だからってベジタリアンではないし、できることとできないことはある。
でも、自分のできることを探して毎日を過ごしているつもりだ。

命にセールを付けて売るペットショップは大嫌いだし、流行りの犬をたくさん産ませて繁殖能力が落ちると捨ててしまう悪徳ブリーダーも許せない。
30万円で買われた犬が、こんなに吠えるとは思わなかったと簡単に捨てられ、殺処分される。
今横で寝ているうちのラブラドールは山中に捨てられていた暗い過去を持つ元保護犬だけど、今は僕の相棒として毎日楽しく生活している。
命に30万円付ける価値も理解できないし、どんな理由があろうとも殺処分する意味もわからない。

今、仕事として今取り組んでいる、障がい者のサッカー教室も根底には僕の考え方がある。
障がい者だって健常者と同じようにサッカーを楽しみたいと思っている人もいるし、そこで生まれコミュニティーが支えになる日が来るかもしれない。
それを善しとして事業化させてくれているクラブには感謝しているし、もっと大きな流れにしていろんな人を巻き込んでいきたい。
生まれる環境が少し違えば僕だって障がいを持って生まれたかもしれないし、今後いつ不自由な生活になるかわからない。
そんな支え合いの気持ちの端っこが戦争はしない気持ちの土台になるんじゃないかな。

つらつらと思ったことを書いてみました。
次のブログ更新はいつになるかわかりませんが、また会う日まで。

【読書感想文NO56】  重要事件で振り返る 戦後日本史  佐々淳行



戦後70年間に起きた、日本を揺るがすような大事件の真相に迫りながら、

今の日本がどのように形作られて来たのかを解説してくれます。

筆者の見方があるように、反対側の見方もあるわけだから、

100年後、これが正しかったと判断されるかどうかはわからない。

平和主義も、積極的が付くと意味合いが大きく変わってしまうように、

ひとつボタンを掛け違えると、最後の最後にはもう戻れなくなる可能性があることを、

歴史から学び取らなくてはいけない。

昨年の安保法案、先日の電波停止発言などなど、

きな臭さを感じざるを得ない。
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